その歴史は鎌倉時代まで遡る
仁右衛門島は、その名の通り南房総の海にぽっかりと浮かぶ面積三万平方メートル程の“島”です。
遥か昔、1180年(治承4年)の石橋山の戦いに敗れた源頼朝がこの地に逃れた際、領主であった初代・平野仁右衛門が頼朝を隠れ家に匿い、その功績で「平野」の姓と周辺の漁業権を与えられたと伝えられています。今でも島の東側には「源頼朝の隠れ穴」と呼ばれる身を隠したとされる場所が残されています。その後、源頼朝は現在の千葉市にある千葉常胤(つねたね)」を頼って、「千葉城」に入りました。千葉周辺の「源氏の仲間」を終結させて、平家を破り、天下を取り、「鎌倉幕府」を樹立しました。それから約800年間、平野仁右衛門が一戸で守り続けてきた歴史ある島がこの「仁右衛門島」なのです。
島主の住居は1703年の元禄大地震による津波で流失しましたが、翌年にその時の古材を使って再建され、現在も300年以上前の建物として残されています。

源頼朝が身を隠したとされる「源頼朝の隠れ穴」

築300年以上になる島主の住居。縁側からは昔ながらの室内を見学することができます

庭にそびえるソテツは樹齢600年以上と言われています